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「え?なにそれ?」
「いつも、パパが帰ってきたらママが言ってるよ?」
また、なんてことを言っているんだ。
「ちなみに、娘って言ったらお父さんどうなってた?」
「んーとねー。ママが包丁持ってきてた」
恐ろしい。
そんな、ウガンダ家ごっこをしているといつの間にかいい匂いが漂ってくる。
「ご飯ができたわよー」
「「はーい」」
オレとタニアちゃんは一緒に席に着く。
「いただきまーす!」
タニアちゃんの元気よい声でみんな食べ始める。
「タニアの相手してくれてありがとね」
「え?あ、いえ。大丈夫です」
エリダさんが突然話し掛けてきて驚く。
そして、おいしくエリダさんの料理をいただいていたのだが……
「どうしてこうなった……」
オレは今タニアちゃんの部屋で寝る準備をしている。
タニアちゃんももう布団に入ってうとうとしている。
隣の部屋ではウガンダさんとエリダさんが二人で寝てるはずなのだが……
何も聞こえない何も聞こえない。
万が一聞こえたとしても聞いちゃいけない。
「とうま寝ないの?」
タニアちゃんが目をこすりながら聞いてくる。
「え?ああ、もうね……」
布団は一枚しかなく、タニアちゃんはきれいに一人分の場所を空けていた。
一緒に寝ろって事ですか。
あの親は今日知り合ったオレを信頼しすぎじゃないか?
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