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「あなた、いつ出発するの?」
みんなが各々で食べ始めているとエリダさんがウガンダさんに聞いてきた。
「ああ、今日の昼前には出ようと思ってる。冬馬くんも用事があるみたいだし。出来るだけ急いだ方がいいだろ?」
ウガンダさんがオレの方を見て聞いてくる。
「ああ、そうだな」
実際情報は新鮮な方がいいからね。
タニアちゃんは若干寂しそうな顔をしていた。
ちょっと胸が痛むが仕方ないよな。
みんなの食事が終わるとウガンダさんが話しかけてきた。
「いつでも出れる準備はしとけよ」
そう言われても荷物とか特にないしな……
オレは着替えてオレンジのマントを羽織りリビングでウガンダさんの準備が終わるのを待っていた。
すると、とてとてとタニアちゃんが近寄ってきた。
「ん?どうした?タニアちゃん」
「パパを守ってね」
タニアちゃんはそれだけ言うと自分の部屋に戻ってしまった。
「もう準備はできたか?」
今度はウガンダさんがオレに近づいてきた。
「ああ、大した準備もなかったからな」
「そうか、じゃあ出るぞ」
ウガンダさんはそう言って玄関なに向かう。
オレも腰を浮かせてウガンダさんに続く。
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