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「この瓶の中身をその辺りに撒いといて」
ウガンダさんはそう言って瓶をオレに渡してくる。
中には何か液体が入っていた。
「なんだこれ?」
「それを撒いておけば魔物が近づきにくくなるんだよ」
「ふーん」
オレは瓶の蓋をあけて中身をぶちまける。
ホントにこんなので寄ってこなくなるのか?
適当にオレが撒き終わるとウガンダさんはテントを張り終わっていた。
「よし」
「おーい、撒き終わったぞー」
「おお、ありがとな。もう、いつでも休んでいいからな」
そう言ってウガンダさんは荷台の中に入っていた。
本当にさっきので魔物が近づいてこないのか心配だが、もう休む事にしよう。
オレはテントに入って横になる。
テントはなかなか広く、人一人が大の字に寝ても余るくらいだった。
ってかウガンダさんは荷台の方に行ったがあそこで寝るつもりかな?
それだったら悪い事したな。
オレはそのまま瞳を閉じ眠りにつく。
「ンゴゴゴゴゴ」
次の朝オレはとんでもないいびきで目を覚ます。
「な、ナンだぁ!?」
隣を見るとウガンダさんが大いびきをかいて寝ていた。
結局こっちで寝てんのかよ。
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