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「おーい、起きろーおっさん」
「……ウ…ガンダ」
寝ながら訂正すんのか。
「おい、ウガンダさん起きろ」
オレが蹴りを入れるとウガンダさんは転がっていった。
「んあ……おお、朝か」
ウガンダさんがむくりと起き上がった。
テントから出ると朝日が差し込んでいた。
「おい、エントレスにはどれくらいで着くんだ?」
「そうだな、あと二日もあればつくだろう」
そんなにかかるのか。
「じゃあ、もう準備始めるか
」
そう言ってウガンダさんはテントをたたみ始める。
オレも手伝う。
「よし、じゃあ行くぞ」
テントをたたみ終わるとウガンダさんは馬車に乗り込む。
オレも乗り込み馬車は進み出す。
それから二日かけてエントレスに向かった。
道中魔物に何回か襲われたが馬車に大した傷も付けずにこれた。
「もうすぐエントレスに着くぞ」
ウガンダさんが鞭を持ちながら言う。
ようやくここまできたか。
徐々に街の入り口が近づいてくるのが見えた。
フィオーネ国のように城壁や城のようなでかい建物は見えないが、賑やかなのはここからでも見えた。
街に入ると途端に雑音だらけになり、道の周りには出店などが大量に出ていた。
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