逆さま世界

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いつもと変わらず3人仲良く話ながら帰っていた そう――――いつものように帰っていたはずだった ただ俺たちは今まさに猫を追っかけている 普通の猫なんかは追っかけない だが確かに何かがひっかかる それも3人ともが違和感を覚えていた 1匹は漆黒の毛に深紅の目 1匹は銀色の毛に金色の目 1匹は純白の毛に空色の目 そう普通は見かけない こんな3匹が一緒にいるところ だが追っかけている理由はそこじゃない…… 3人とも考えていることは一緒だった ―――この3匹が呼んでいる――― 猫が喋るはずもないが3人は確かにそう思って走っていた
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