1337人が本棚に入れています
本棚に追加
『確かに…我やアルはそこらの下級竜族どものような野蛮な生き方はしなくて良いかもしれん…』
『じゃあ…』
『…しかし…だぞ、アル。コイツはアルを拐い、弄び、さらには食べようとした凶悪なドラゴンなのだぞ…?』
『…』
アルドは考えを改めたらしく、アルドの意思の改善にアルは顔を綻ばすものの、アルドはやはり俺だけは許せず例外だと言いたいのかそんなアルドの言葉にアルは黙り込む。
『そんな奴を痛め付けずに野放しにするなど…』
『アルド』
『む…?なんだアル?』
『顔、僕に近づけて』
俺がアルに酷いことをしたと勘違いしたままのアルドは俺をジッと睨みそう呟く。
俺はそんな睨みから逃げるように目を反らすと、アルが突然不可解なことを無表情で言い始めた。
余りの無表情過ぎて、表情で相手の感情を読み取りコミュニケーションを取るのを主としているドラゴンの俺ですら、アルが何を考えているのか分からなかった。
一体何をしようってんだ…?
な、何か俺に聞かれたくないことがあって、こしょこしょ話をしようってことなのか…?
ま、まさか…裏切る…なんて、無いよな…?
アルの無表情な顔と不可解な行為に、俺は不安を膨らませる。
最初のコメントを投稿しよう!