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すると、助手席の友達の携帯が鳴る。
(この時、私は後部座席)
着信相手の名前を見て友達が喜ぶ。
『あ!朝田先輩だ!』
私『誰?』
『高校の先輩だよ♪』
そうなんだ、と返事して運転席の友達が音楽のボリュームを下げる。
別に聞き耳をたてていた訳ではないが、助手席の友達が楽しそうに話してるのを、黙って耳に入れていた。
『ちょっと待って』
と助手席の友達が受話口を、少し口から離し
『ねぇ、朝田先輩が新しい髪型にしたから見に来いって言ってんだけど…いい?』
運転席の友達が、私の方を見て
『メル友から連絡来そう?』
と、心配してくれたけど
『ううん。
多分まだ来ないと思うから
朝田先輩?のとこ行こうよ』
と、
気遣ってくれた友達に言う。
それを聞いた、助手席の友達が、また受話口を口元に戻し
『あと5分後に行きます!』
と言って電話を切った。
5分って近ッ
…と運転席の友達と私が言った。
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