青春の1ページ

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春の陽気も出てきて、心も体も暖かくなってきた今日この頃。 そんな今日は高校の入学式。オレのデビューの日としては、もうしぶんのない日になったな。この道に並ぶ桜も、オレのように花が咲くのを今か今かと待ってるように見えてくる。 (今日からオレの青春が始まるのか。さぁーて、最初の出会いは、そこの曲がり角だったりして) ありえない事を妄想して、少し顔もにやけてしまう。 (今日はきっといい日になるだろ) 「あっシュン君、おはよう。何か良いことでもあった?」 「・・・・・・ハァ」 「ハハッ、友達に会って早々にため息つくあたり、相変わらず元気のようだね」 「元気、元気、ちょー元気。お前に会うまでは」 「何でそんな事言うかなー。僕、傷ついちゃうよー」
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