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未来は、
「ごめんなさい。こんな話を長々と話してしまって、退屈でしたか。」
と言って僕を見た。
僕は、自分の小ささと未来の強さ、それに親の事を思い出して、涙を流していた。
未来は、
「どうしたんですか。私の話そんなに感動的でしたか。」
とニッコリ笑いながら言った。
僕は、
「いや、実は…僕の親もその飛行機に乗ってたんだ。」
と言った。
未来はびっくりしながら、
「えっ、あのー私の親が操縦してた飛行機にですか。」
と言った。
僕は涙を拭い、
「そう。あの飛行機に…」
と言った。
未来は、
「そうだったんですか。ごめんなさい。」
といかにも未来が悪いかのように言った。
僕は、
「いや、君が謝る必要は無いよ」
と言った。
未来は、
「でも…」
と言ってうつむいた。
僕は自分の悲しさを抑え、
「そんなに気にしないで、そうだ。君が整備する飛行機に僕は乗りたいな。」
と言った。
未来はうつむいた顔を上げて、
「えっ、」
と言った。
僕は強がりながらも、
「パイロットとしてね」
とニッコリ笑いながら言った。
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