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僕はその時冗談ではなく、本当にそう思った。
それは未来のおかげだった。
今までくよくよしてた自分がバカらしく思うほどに。
未来は、
「あっ。本当にですか。」
と言ってまた笑顔になった。
二人はなんだか分からないが寝転んで、空を見上げた。
もう夕日が落ちていた。
僕は、
「結構、時間経っちゃったね。そろそろ帰ろうか。」
と言った。
未来も、
「そうですね。」
と言った。
僕は、
「送ってくよ。どの辺。」
と言った。
未来は、
「あ、ありがとうございます。」
と言って立ち上がった。
それにつられて僕も立ち上がった。
そして、暗くなった土手を二人で歩き始めた。
僕は、
「さっき言ったけどパイロットってどのぐらいなるのに難しいの。」
と言った。
未来は、
「そりゃ物凄い難しいですよ。多分東大に入るより。」
とニッコリ笑いながら言った。
僕は、
「やっぱ僕には無理かも。」
と言った。
未来は、
「ダメです。絶対なってくださいよ。それで私の飛行機を操縦してください。」
と言った。
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