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姉ちゃんは仏壇の前に行くと、
「お父さん、お母さん、あなた達が死んでから、友達と遊ばなくなった空がとうとう、私に友達の話をしてくれたよ。」
と言った。
僕は、
「姉ちゃん、大げさだよ。友達っても二つもしたの女の子だよ。」
と言った。
姉ちゃんは、
「えっ、女の子。しかも二つもしたなのか。どんな子だ。」
と言った。
僕は今日あった事を姉ちゃんに軽く話した。
すると姉ちゃんは、
「そんな子がこんなに近くにいたのか。」
と言った。
そして僕は本題に入ろうと決心を決めた。
僕は、
「姉ちゃん、相談があるんだけど…」
と話を切り出した。
姉ちゃんはいつになく真剣な僕を見て、
「なんだ、言ってごらん。」
と言った。
僕は緊張で出てくる唾を飲み込むと、
「いつもいつも高校には行かないで働くって言ってたんだけど…僕、高校行きたい。あと高校だけじゃなくて大学も行きたいんだ。」
と言った。
姉ちゃんは、
「何を言い出すかと思えば、高校の事か。高校なら前から姉ちゃんは絶対行けって言ってただろう。」
と言った。
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