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僕は、
「でも高校に行くならお金が掛かるし、今の暮らしでもきついのに。」
と言った。
姉ちゃんは、
「何。空はそんな事気にしてたのか。てっきり姉ちゃんは受験勉強が嫌だからかと思ってたよ。なーに、お金の事なら心配しなくていいよ。姉ちゃんが何のために働いてると思ってるんだ。空と二人で暮らすって決めた時から空のために生きようって決めたんだから。それにお父さん達の貯金もまだ一円も手につけてないから、大学分ぐらいまでならあるさ。行きなさい、高校に。」
と言った。
僕は、
「姉ちゃん、ありがと。」
と言って姉ちゃんに抱きついた。
姉ちゃんは
「空もまだまだ子供だね。」
と言った。
そして姉ちゃん、
「でもまた何で急に高校に行きたいんだ?」
と言った。
僕は、
「あの子と約束しちゃったんだ。僕は、パイロットになって、あの子が飛行機の整備士になろうって、それで二度とあんなことが起きないようにしょうって。」
と言った。
姉ちゃんは、
「そうか、空もその子もなれるといいな。」
と言った。
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