紙飛行機

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ある日。 いつもどおり、学校に行きいつもの席に座る。 そして、クラスのみんなが昨日のテレビの話や塾での事、塾の宿題を始めた。 僕はそんなことを気にせず席の近くの窓をいつもどおり開け、空を眺めていた。 今日も空は、とても綺麗で雲一つなく、太陽が僕に向かって微笑んでいた。 それを見ていると僕は悲しくなっていた。 また今日も太陽は僕の不幸な姿みて、バカにしてきてると思えるからだ。 きっと昔の僕なら胸が弾むような気になっているのだが、今の僕はそんなことは思えるような心はなかった。 しかしいつまでもその空と太陽が気になり、見続けてしまうのであった。 もっと他の理由があるのではないかと思わせるかのようにその空と太陽は僕の心を包んでいく。 でもきっと今の僕にはけして分からない事だ。 そんなことをいつまでも思いながらも、速くも今日最後の授業が始まり出した。 その授業の先生は必ずクラスの全員をあてる先生で、僕の一番嫌いな授業でもあった。 いつも僕はほっといてくれとおもいながらも、いつもどおりの 「分かりません」 の答えをした。
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