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先生も
「また分からないのか」
と呆れたようにいい、次の子をあてた。
呆れるぐらいならあてなきゃいいのに、とおもいながらもまた窓から空を僕は眺めていた。
すると、窓から白い何かが飛んできた。
「うわぁっ」
僕は思わず声をあげてしまい、先生に
「山川、うるさいぞ。」
と注意され、
僕は渋々、
「すみません」
と軽く謝っておいた。
そして僕が机を見ると、さっき窓から入ってきた白い何かが、止まっていた。
僕はそれをみてすぐに紙飛行機だと気付いた。
そして飛行機が嫌いな僕はそれを見ると、クシャっと丸めたくなって、手に取ると、紙飛行機の中にはなにやら文字が書き込まれていた。
誰宛なんだろうと思った僕は、とりあえず開いて見ることにした。
そこには、
「いつも窓の外を見ているあなたへ。」
と書いてあった。
僕は自分宛だと気付き、その続きを読むことにした。
「私は一年の星野 未来と言います。毎日窓から外をみてるのでなにをしているのか気になりました。よかったら返事を下さい。」
と書いてあった。
考えてみれば、反対側の校舎には一、二年の校舎があることを思い出した僕は、窓から反対側の校舎を見た。
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