紙飛行機

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土手にねっ転がり、空を眺めていた。 すると三人組の女の子達が土手の道を歩いていた。 そして、その中の一人が、僕に近づいて来た。 僕はその女の子に見覚えがあったが、僕を目掛けて来てるとは全く思っていなかった。 しかし、急に、 「あっあっあのー、私、星野 未来です」 と言ってきた。 僕はとっさに、 「山川 空。」 と答えた。 未来は 「あの後、紙飛行機を待ってたけど、来ないから話しかけちゃいました。ダメでしたか?」 と聞いていた。 僕は、 「いや、いいけど…紙飛行機、あーごめん。ちょっと、考え事してて。お友達はいいの?」 と自然に彼女を帰すように言った。 しかし未来は 「本当ですか。ありがとうございます。友達はいいんです。先帰ってもらいましたから。それより空っていい名前ですね。だから空が好きなんじゃないんですか?こんな名前付けるなんていい親なんでしょうね。」 とやけにひたしく話してくる。 僕は、 「あ、帰ってもらったんだ。そうかな。でもあんまり自分の事好きじゃないから、名前は関係ないよ。しかも親はいい人じゃないさ。」 と両親の事を思い出しながら言った。
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