ゆうしゃは いえに おとされた! ▼

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─ ─── ───── スゥー…スゥー… 「────!!」 ……むにゃ、誰かが俺を起こそうとしている。 「────!!」 お母さんかな……? うー…もう少し寝かせてくれよ。 「──!!───!!!」 「むにゃむにゃ……。もう少しだけ寝かせてお母さん……」 「お母さんじゃねぇぇ!!!つか早く起きろォッ!!」 「……ふぇ?」 ガバッ! 跳ね起きた俺の視界にいち早く映ったのは黒板。 そして俺の横にはかんかんに怒っている男の先生。 この状況から察するに、授業中に居眠りしてたのか。 「やっと起きたか、それにしてもいい年してお母さんとはな」 先生が笑いながら教卓に戻る。 それと同時に生徒が笑いを必死にこらえている様子もうかがえる。 え?まさか寝言に出してた? そう考えると恥ずかしさを通り越しパニックに陥る。最早何を考えているかも解らない状態だった。 当然、その後の授業内容はまったく覚えていない。
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