フウマは おどろきで こえもでない! ▼

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30分後。 「今日は色々とご苦労だった」 「なにその上から目線」 学校案内をきちんと済ませ、今はカルマと麗と一緒に帰っている。 「だいたいなんで学校まで来るんだよ」 俺は今一番気になることをカルマに聞く。 「決まっているだろう」 「え?」 「行きたかったからだ」 「……はぃ?」 簡単すぎて逆に突っ込みどころの多い答えに、呆れて口を開きポカンとしている俺。そんな俺にカルマが学校に来るまでのことを話す。 「昨日フウマの親に泣いて頼んだのだ。フウマの言う"ガッコウ"と言うところに行きたい。とな」 「泣いてって……そこまで?」 「う、うむ。フウマが"ガッコウ"に行っている間の孤独に耐えられなくてな」 あー。まあ、確かにカルマはこの世界ではまだ人脈は少ないし、孤独と言っても間違いではない。 だからといってよ、学校まで来ることはなぁ……。 まあ泣いて頼む程寂しかったのだろう。前も言ったように所詮勇者と言えど人間だしな。それを支えるのが俺なんだ。 そう考えると、今までの面倒臭さは何処かへ吹っ飛び、使命感だけが残る。 でも麗はまだカルマのことをあんまり知らない。それ故、可笑しそうにクスりと笑っていた。 「カルマさんって面白いんだね」 まあ、仕方がないな。 「なんたって異界人だからな」 ─────
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