バーチャルの私

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はッ バイトに遅れちゃう。 私は正気に戻し急いで電車に掛け乗った。 額の汗をハンカチで拭き、 薄っぺらい 化粧をつける。 化粧しても変わらない くらい 童顔で 15歳とも言われる。 しかも いまだに彼氏なんて出来た事がないんよね。 情けない話だよ 全く。 そうこうしてたら バイト先の近くの駅に到着。 はあ 間に合った 間に合った。 『お疲れ様です』 私は元気だけが取り柄 いつも元気に挨拶だけはしている。 「加藤ちゃん あれ? 今日はお客様として来たの?」 従業員が目を点にして 私に問い掛ける‥ 『え?今日?バイトの日?』 「加藤ちゃん 明日だよ ははは 」 私は 無意味に汗をかき バイト先まで来たのに‥ 仕方ない帰るか。 あの人 同じ駅だったな。 また会えるかな?
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