日常の終焉

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母さんからお金をもらい、飲み物を買いに行ったとき、見覚えのある人がいた。 小学校の2つ年上の先輩だった。 「優希は耳が聞こえない」ってことも知っている。 ケータイを出して文字を打って私に見せた。 「地震でちょっと気分が悪くなったから外に出たんだ。」 と書いていた。 私は先輩のケータイを借りて文字を打った。 「私、その時、学校だったからヤバかった。」 それからケータイで文字を打って話した。 「もう卒業した?」 「まだ。15日で卒業ー。多分地震の影響で延期だねぇ~ww」 「それは嫌だね~ww でも懐かしい~ww」 「あ、そっか2年前だっけ?卒業したのは。」 「そ~!よく知ってるねww」 「2つ年違うから計算しやすいwwなんてねw」 2人はその会話を楽しんだ。 爆発音はまだ鳴り響いている。
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