37人が本棚に入れています
本棚に追加
零は部屋でその様子を感じ取ったかのように呟いた
悲しいの…?と
その時ドアが開き両親が入ってきた
「行くぞ出来そこない」
腕を引いて彼を部屋から出し玄関へと向かう
そして神竜の前に立つとドンと零の背が押され彼が3歩ほど前に出ている状態になった
彼は慌てなかった
だって諦めているから
瞳は…濁っていた
その様子を見た神竜は目を見開き、零の服をくわえると彼を守るよう両親達を威嚇した
神竜の口からは炎が見え隠れしていた
「なっ!神竜ともあろうかたがそれを守るのか!!」
『それ…だと?
このお方を物のように言うな!』
怒りが頂点に接した神竜は炎を吐こうと翼を広げた
しかし炎が吐き出されることはなかった
「別にいい
迎えに来てくれたんだろう?…デュルク」
先程とは別人のような零によって
全てが変わった
雰囲気も髪も瞳も…体型さえも
金髪だった髪は黒に
蒼だった瞳は金と銀のオッドアイに
小さかった身長は伸びて大人ほどに
何も持ってなかった手に………黒の刀が
『…!破壊神、いえ創作神様…皆がお待ちです
お怒りです、…我らが神に手を出したのだから』
最初のコメントを投稿しよう!