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再び目醒めた私は、やはり砂漠に居た。言葉にならぬ声も、形にならぬ人も。
風に巻き上げられた砂が、風と戯れながら夜空を泳いでいた。
そして私を見つめている。形にして欲しいと。
しかし、私もその術を知らないのだ。月に導かれるまま、歩む事しか出来ないから。
私は偶然、あるいは必然か、形を許された砂のお人形。彼らと何も変わらない。
いつかは終焉を迎える事も知っている。そして、新たに誕生する私の事も。
ただ、音々はそれを知らない。
でも、ここに居る全ての声が知っていて、知らない。
私は私であり、私が私でない限り、誰も答えを知る事は無いだろう。
空を見た。前を見た。歩き出す。何処かへ向かって、音々は。
今宵もまた、声が聞こえる。
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