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『高瀬 翔さんの携帯でよろしいですか?こちら県立病院です。実は、お父様が事故に合い当病院に運ばれまして、全力を尽くしましたが…亡くなられました…ご家族の方に来ていただきたいのですが…』
「そうですか。わかりました。すぐ行きます。」
ガチャ…。
静かに受話器を下ろし、翔は何事もなかったのようにゆっくりと上着を羽織り、携帯を操作し、ある人物に電話をかけた。
「あー兄貴?久しぶり。四年ぶりやっけ?今こっちにいるんやんな?なんか病院から電話あって、おっさんが死んだから病院に来てくれって。あの人には言うべきかな?あーやっぱ言わんほうがいいやんな?どうせどっかから伝わるやろうけど。…了解。んじゃ今から病院行くから」
通話を終えると翔は家を出発し、病院へと歩き出した。ふと空を眺めながら…
「あーめんどくさ…」
と呟いて…
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