似たものどうし

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 ある山里にとても貧しい夫婦が住んでいました。夫の名前は『ビンボ』、妻の名前は『クロウ』と言いました。 2人は、こんなに貧乏なのは、この名前のせいだと思っていました。  しかし、2人の両親は、子供が貧乏にならないように、苦労しないようにと思って一生懸命悩んだあげく付けた名前だと言うので攻めることは出来ません。 でも、2人は名前のせいでよく友達にからかわれることも多かったのです。 そんなこともあり、似たもの同士引かれ合うようになり、隣町の高校に一緒に入学して、卒業するとすぐ結婚しました。
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