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死にたガール、固まっていた。地蔵のように硬直していた。
そりゃそうか。たしかに少し唐突に進展させすぎた。やはりここはもっと時間をかけて────
「おねおねお願ひしますよろしく!!」
死にたガール、こちらを見つめて居直り、両頬を真っ赤に染めてお辞儀。
噛みつつも、倒置法的な表現は、僕への親交を強調してくれているのだと前向きに解釈。
なんとも嬉しい限りだ。だから現状も前向きに進めるため。
「僕はあまのじゃくだ。言ってる意味、分かるだろ?」
障害となる性質をすり抜けないといけない。
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