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何?泥棒猫って…2人共何の話をしてるの?
佐「お母さんが、泥棒猫ってどういうこと?」
亜「さっき言ってたでしょ?今度話すって…」
佐「でも…」
中森さんは、私の目線に合わせてしゃがむ。
亜「今は、分からなくても、いつかは知ることが出来る…だから焦らないで…今は、知るときじゃない…」
中森さんは、今までにないくらい優しい声で私に言ってくれた…なんだか…涙が出てきそうだったけどそれをこらえた…まだ何も知らないから…どうせなら知った後に泣こう…
佐「うん…」
そういえば、気になった事が1つ…
佐「それで…八木 隼人君が今ついて来てるの?」
中森さんは、思い出したように勢いよく立ち上がりケータイで誰かと話をした後、私の手を握りしめた。
佐「えっ!?何?突然」
亜「あいつから私が佐奈を守るから…」
そう言い終わってすぐ…部屋のドアが開く。
さっき中森さんが入ってきた時と同じ…
デジャヴだ…
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