Connect -prologue-

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4月8日、今日を以って私小南結菜は高校一年生となりました。 べつになりたくてなったわけじゃない。親がうるさいから仕方なく、なった。 それだけの理由なんだよね、たったそれだけ。 面接の時に、『ここの学校の教訓に憧れを持ちました!』とか、『ここの学校の進路方針が私にぴったりでした!』とか言ってたらたいていどこの学校も入らせてもらえる。 だから馬鹿がいる。だから愚か者がいる。だから嫌な人とか嫌いな人とかがいる。 さらに言うと、そんな人達が大人になると必ずと言っていいほど犯罪に手を掛けてしまう。そう必ずと言っていいほど。 今、私は三、四人くらいの男子達に犯されそうになっていた。自分のクラスの死角となる奥で。 鼻息は荒いし目つきが気持ち悪い。ニヤついてるし中にはズボンを脱いでいる変態もいる。 気持ち悪い、吐きそう……。 入学早々最悪のパターンで学校生活が始まった。本当に最悪……。  
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