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「せっかくいいところだったのによくも邪、べらぐふ……。」
うざいので腹を蹴った。
さっきまでごちゃごちゃと言っていた男は、変な呻き声を出して倒れる。
「ほらー、またそうやってー。可哀想だからそういうのは最後まで聞くの。」
静琉は肩をすくめた。
男が盛大に倒れたので、床の埃が鼻を刺激する。
「うっさい。いいだろ別に、いちいちそんなの聞いてたら耳が腐るぞ。」
「確かに、腐るどころか、溶けるな。」
いや、いまいち違いがわかんないんだけど……
残りの二人が倉庫にあった金属バットを手にこちらを睨んでくる。
「あーあ、やる気だよ、あちらさん。どうしますー?」
倒れた男が完全に気を失っていることを確認しつつ聞いてくる。
どうするもこうするもないだろうが。
「うりゃー。」
金色のバットを持った男が走ってきた。
「うざ。」
振り降ろしたバットを片腕で止めて、腹にパンチする。
「ぐう……。」
バタッ
「コノヤロー。」
もう1人男がバットを振りかぶる。
「はいはい、こちらさんは俺っちが担当だよ。」
静琉が、バットを振りかぶった男を横へと蹴り飛ばした。
ガシャーン
ハードルなどが倒れる。
だから、誰が片付けんだよ。
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