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『皆さん、こんにちわ!校長でございます。』
お、始まったか。それにしても、校長にしては黒髪フサフサとは珍しいな。
『こんな時間にまで集まってもらい、嬉しい限りです。』
そういえば、もう6時くらいだったかな。特別日課ってこんなに遅かったっけ。
『皆さんに集まってもらったのは他でもありません。』
校内美化作業か?にしては時間が遅すぎるな。部活研修?まだ授業中か。
『今の時間を何と言うか、わかりますか?』
え?6時じゃないのか?そのくらいはみんな知っているだろうに。
『日本では6時のことを特別に[逢魔が時]と言います。』
へえ(笑)
『今、どうでもいい、と思った水色短髪の寝癖少年は月が出た夜道は気をつけましょう。』
襲わないでください。後、お前も読心術修得者か。
大体、寝癖短髪だけならまだしも、水色までくると俺に絞られるじゃないか…。
『[逢魔が時]とは、日本古来から伝わる習わしで…。』
へぇ~そうなのか~(棒
『結構しつこいですね、彼女君。』
アンタがしつこいわ!後、彼女言うな。
『アンタの初恋は?ですか?そんなの言えませんよ~。』
先生、頼みますからクネクネするのはやめてください。端から見れば、独り言の多い、ただの気色悪いおっさんですよ。
『おっさんとは何ですか。これでも私はピチピチの…。』
いやもう、話を進めましょう。私情はどうでもいいです。
『そうですね。』
どうでもいいんかい…。少しは否定しろよ。いやまあ、俺もどうでもいいって言ったけど…。
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