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『えぇ、まぁ…は、話を続けますが…』
引かないで!お願いだから!俺の一人ツッコミに引かないで…。
「イタイ子はけーん!(キラッ」
修仁が俺を指差しながら言った。
瞬間、様々な視線が俺に刺さってきた。
もうやめて!丈のライフはゼロよ!
『皆さん、今日は特別日課にしては時間が遅いな、と感じたのではないでしょうか。実は、この時間まで皆さんを残していたのには、きちんとした訳があります。[逢魔が時]は、遅くまで遊ぼうという子供達に、早く帰らないと妖怪に捕って喰われるぞ、というという事を言われ続けていたんです。まぁ、所謂言い伝えって事ですね。親の心配心でもあれば、子供の好奇心でもある、日本らしいといえばらしいですね。特にそれが…』
おい、ハゲ。勝手に話を始めんな。というか、話長いわ。
『何故私の正t…ゴホゴホッ!!脳梗塞が…!』
脳梗塞なのに何故立ってられるんだよ。直ぐ意識飛ぶぞ。
というか、校長マスクかぶってるだろ。道理で無駄に若々しいと思ったわ。
『…ぅぐっ……ひぐぅ………そんな、こと…っ…ないもん……。』
うわぁ~なんか小学生っぽく泣き出したよ…。キャラ崩壊が著しいな、フラグすら立てられない癖に…。
「そんなこと言うなよ、丈。可哀想だろ………三下が。」
『うわぁぁぁぁぁん!!!』
うわ、修仁もえげつないな…。追い討ちでオーバーキルとは…。修仁…恐ろしい子…!
「え、えっと……校長先生が…い亡くなったので……か、変わりに…責任者の私が……皆さんにご説明を…いたしま…すぅ…。」
あれは、天組の担任か…。随分、おっとりしてて控え目な先生だな…。結構美人だし。
「……?!」
瞬時、僕は今まで感じたことの無い程の殺気に、自分が殺されたような感覚を覚えた。
殺気の出所を確認してみると、恭叶姫が俺の方を悪魔のような瞳で見ているのがわかった。
いやはや、見つめられると困っちゃうぜ。
「………ッ!!!(ドゴォォォ!!!)」
そう思った矢先、恭叶姫は、足元を思い切り踏みつけ、半径~5200センチの~地面が~ひび割れる~♪怒ってらっしゃる!殿中でござる!殿中でござる!衛兵!衛兵はおらぬか!
まだ昼休みの事引っ張っていたのかよ、畜生!
心なしか、恭叶姫の背後にルシファーが見えた…。
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