手の届く距離

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ベンチを見てみると、跡部さんと天草は真剣になにかを話しているように見えた。 でも今は部活中だから、俺はラケットを握り直し、部活に専念した。 から回る事も楽しかったこのままでいたかった から回る事を続けていたら、報われると信じていた。 でも、跡部さんは自分より天草と長く一緒にいられるから、遠くから眺めるのは心が痛いと、拗ねたフリをしていた。 でも、自分でもそう言い訳を、していることがわかった。 1秒でも、1分でも、跡部さんより一緒にいたい そんな気持ちだけが、大きくなっていた。 気づけば部活は、終わっていた。
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