平成の光源氏

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「花川戸では妖怪扱いして悪かったな」 「あ、いえ」 ゆき乃は光流の意外な言葉に小さく驚いた。 (さっきは否定しても信じてくれなかったのに…) 今は、花川戸公園での攻撃的な光流ではなくなっていた。 むしろ、ゆき乃をいたわっているように感じる。 (この人、どこまで私のことを知っているんだろう) 「あの私、なんてお呼びしたら良いですか?」 「俺を?」 「はい。藤原さんとお呼びしていいのでしょうか?」
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