神様！仏様！きつね様！ 其之壱

平成の光源氏

「あー…ピカチュー」

「はい？」

(……ピカチュー？)

ゆき乃は固まってしまった。

光流は真剣な面持ちでゆき乃を見つめる。

「ぷっ…アハハ」

リアクションを待ってる光流の顔が、おかしくなって、ゆき乃は吹き出してしまった。

「はぁ～、良かったぁ」

光流は大きなため息をついて言った。

「…？」

ゆき乃は笑いながら首を傾げる。

「怒らせちまったと思ってたから、笑ってくれて良かった…」