平成の光源氏

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(思ったより性格悪くないのかな?) ゆき乃は光流に微笑もうとしたが、 「狐のタタリは強くて、しつけーからな。」 光流のキツネという言葉に反応して、ゆき乃は軽く光流を睨む。 「おーこわ、ニラむなよ。俺のことはフジワラでも、ヒカルでも好きなように呼んでくれていい」 「じゃあ、藤原さん。・・・私、何からお話ししたらいいか分からなくて・・・」 自分のこと。 式神になること。 老婆の幽霊退治のこと。 これから何が起きるのか想像出来ない。 ゆき乃は不安で押しつぶされそうだった。
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