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「…不安、なのか?」
光流はゆき乃の瞳を見つめた。
瞳の奥よりさらに奥を覗かれているような気持ちになって、ゆき乃は目を伏せる。
「そんなに強い力を持ってんのに何が不安なんだよ?」
光流は不満そうに唇を尖らせる。
「私、まだ自覚が無いんです。力なんて…全然分からないです。」
ゆき乃は今にも泣きだしそうな声でそう答えた。
「おい!泣くな!ぜってー泣くなよ!」
光流は慌てて言った。
「俺に任せとけばいいんだからよ!安心しろ!」
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