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美しい巫女
その時、
「失礼します」
先ほどのインターホンの女性の声が襖の外から聞こえた。
「光流さん、お茶をお持ちしました」
「はいよー」
光流の返事と同時に襖が開き、巫女装束の美しい女性が入ってきた。
20代後半くらいだろうか。
不思議な妖艶さを持つ女性だ。
「失礼します。お茶をどうぞ」
ゆき乃の前に煎茶と浅草神社御用達のお菓子が置かれる。
「ありがとうございます」
ゆき乃は巫女の女性に頭を下げた。
巫女の女性は柔らかな微笑みを見せる。
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