美しい巫女

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「わたくし、浅草神社の巫女の美津(みつ)と申します。宜しくお願い致します」 美津と名乗った巫女は、丁寧な挨拶をした。 「三囲神社の三井ゆき乃です。宜しくお願い致します」 緊張気味のゆき乃に微笑んだ美津は、光流に視線を移す。 「光流さん、こんな美人さんを泣かしたらダメですよ」 からかうように光流に言った。 「お、俺、泣かしてないですよ!」 光流が慌てて抗議する。 「ふふふ、では失礼します。」 美津は柔らかく笑うと部屋を出ようとした。 (ホントにキレイな人…) ゆき乃は出ていく美津の後ろ姿を見つめた。
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