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「ん~……」
暗く、静かな空間で静寂を破ったのは1人の少年だった
「………ふぁ~…ぁ…」
横になっていた体をおこした
変な体制で寝ていた為か、体の節々が痛み、顔をしかめる
「………暗…今何時だよ………」
ズボンのポケットに無造作にしまいこんである携帯を引っ張り出した
暗闇に携帯電話ディスプレイの明かりがもれる
「っ……はあ!?9時!!?」
ディスプレイに表示されてる時刻は
21時47分
「しかももう10時じゃねーか……」
「あ~……くそっ!!まだ7時くらいだと思ったのに!!
寝過ごした~!!!!」
誰もいない夜の校舎に少年の悲痛な叫び声が木霊した
「……取り敢えず早く帰ろう…言い訳は帰り途中に考えりゃいーや」
半場なげやり状態でのそりと立ち上がり、駅に向かい歩きだした
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