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遼とは、生まれた時からの付き合いだ。
お互いの両親が高校時代、仲のよいグループだったらしい。
記憶がないときから一緒にいて、幼稚園も小学校も一緒に通った。
……それも、小学校高学年まで。
小学4年に、クラスが変わってからは、まったく話をしなくなった。
お互いの部屋を行き来することもなくなった。
中学に入っても変わらず、距離はどんどん開いた。
あたしは身を着飾ることや、遊ぶことを覚えてまったく勉強しなくなって、成績は低空飛行。
逆に、遼はどんどん成績があがって、成績上位者の欄に遼の名前がなかった時はなかった。
あたしは最寄り駅から電車で20分ほどかかるバカ校に進学し、遼はここらへんで一番偏差値の高い進学校に入った。
似たような環境だったのに、どうしてこうも違う人種になったのか。
まったく謎だ。
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