うちの女社長は変態です

「ここから五人に絞るのか…、難しい選択だ」

「社長、私を置いて一人で話戻さないでください」

ただ、社長の言うことももっともだ

これほどまでに有能な人材が揃っているというのに、採用人数には限りがある

勿体ないから公言してるより多く採用しよう、などという会社はまず信頼されない

一度決めたことを簡単に曲げるようでは、経営者どころか、会社自体が軽く見られてしまう

約束事を守るのは、企業の最低条件だ

そこはこの変態社長だってわかっている

「二人くらい家の執事に出来ないものか…」

「今、わかっている、って言ったばかりなのに」