変態は一人じゃありません

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ある昼下がり 「くすん、くすん…」 私の目の前に座っているのは男性(男子?)社員 そう、私は今、会議室で相談を受けているのです セクハラの 「それで…、お尻いっぱい触られて…くすん…」 「大丈夫よ、それでおっきくなっちゃっても何も恥ずかしいことはないからね」 いや恥ずかしいよ、と自分にツッコミたかったが、言わないでおく ただ、これはどう聞いても『あの人』が悪い 「じゃあ、私から間宮さんには言っておくから、安心して?ね?」 「うん…」 幼稚園児と先生みたいな会話を終わらせ、男性社員を先に会議室から退室させる その直後、ドアが半開きになり、社長が顔を出す 「誰もいない会議室で何をしていたんだ?情事か?」 「期待を裏切らせてもらいま~す」
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