うちの女社長は変態です

「まったくホントに嫌なものを見た…」

警備員室から戻ってきた社長が被害者面でため息をつく

ムカつく

「なんですか、場末のスナックのママのスッピンでも見たんですか」

「それはそれで嫌だけどもっと嫌なもんだよ」

「ダイヤモンド富士ですか」

「私はそれに唾吐くほどひねくれちゃいないよ」

「社長がひねくれてなかったら世の中全員真っすぐです」

「そんなに私と話を続けるのが嫌か」

「わりと」

「どのくらい？」

「肥溜めで深呼吸した方がマシなくらい嫌です」

泣かせてやった