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シリアル魔法学院のあるシリアル国家の首都アリスに着いたセバスは、入学式まで後四時間程時間があるのでこの街を歩いてみる事にした。
これから、六年世話になる街だ。
見ていても損はない。
「へい、いらっしゃい。甘い林檎飴や綿菓子があるよ。」
「へい、らっしゃい!鍛冶屋だ!武器加工なら任せなって!」
「刀に弓、杖もある武器屋!安さには自信があるよ!」
(活気のある街だな。そういえば最近甘いものを食べていなかったし林檎飴でも食べてみよう。)
「林檎飴一つ貰えますか?」
セバスの前に、シリアル魔法学院制服姿をしている男…?
「失礼な!男じゃない!僕は女だ!」
「あ、いや、それは失礼。」
いや、女性用制服ってあったよね?確か…。
「別にいいだろう?こっちの方がしっくりくるんだ。」
と、林檎飴を受け取った彼女はこっちを向いて話しかける。
右目には眼帯をしていて左目の瞳は緑色。
緑色の髪は、ボーイッシュ。ワックスでたてているような感じだ。
背中には長刀を背負っている。
「2つ程、聞きたい事があるんだけど宜しいですか?」
「なんだ?」
「一つは、あなたの名前を教えて頂きますか?もう一つは、自分は質問を声にだしていましたか?」
「名はいずれわかる。もう一つは、僕の能力(チカラ)だから。」
「能力(チカラ)?」
「それは後々説明しよう。入学式が始まるぞ。」
彼女はそそくさと魔法学院へ向かっていく。
(あ、結局林檎飴食べれませんでした…。)
少々慌てて、セバスは魔法学院に戻っていく。
(それにしても彼女のこと気になりますね…。)
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