Episode01

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今年の入学生はどうやら150人程度のようだ。 (あんまり目立ちたくはなかったのですけど…。) ヒソヒソと話し声が聞こえる。 そしてあちらこちらから視線を。 他の皆と同じ制服姿ではないセバスはどうしても目立つ。 しかも、なぜか燕尾服。 ちなみに言っておくがセバスの趣味ではない。 ‘制服’として贈られてきたのだ。 【シルク=バース生徒会長】から。 「ん…?」 セバスは右側にいる六人の生徒達に目をやった。 同じ燕尾服。 そして、彼女もいた。 さっきの制服姿ではない。 ニコッとこちらに笑顔をみせる。 悪意はない。だけど何故だろう。 嫌な予感しかしない…。 「「「「「正解」」」」」 一番左の赤髪の女の子以外、五人同時に小声で呟いたのが耳に入った。 聞こえないフリをしたがきっと無理だろう。 この嫌な予感はきっと現実になる。 そう感じていた。
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