帰路

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訳がわからないままだったけど、このままずっと突っ立ってても意味ないし、 当日は、卓球の練習ガンガンやってて、チャリのペダル重く感じるくらいだったから、 筋肉バグってんのかな(笑) とか独り言呟いて、またチャリに乗ってぐいぐいペダル回してた。 それでも、ある程度したら また例のたんたたが始まって。 気持ち悪いから、もう一度ブレーキかけたのよ。 そしたら、 後ろにいた若い女の人二人組の片方が、 「あんな小さい女の子も2ケツするんだぁ」 とか言うのが聞こえて。 チラッと周りを見たんだけど、 辺りに2ケツしてる自転車なんて一台もなかった。 もう片方の女の人も、え?どこどこ?みたいな事言ってて、見つけられなかったみたいだから、 気になって後ろを振り向いたら、その女、 明らかに俺の自転車指してるの。 俺のチャリには当然俺以外誰も乗ってないし、もう片方の方も、え?って顔してた。 俺はそのあと、怖くて全力でチャリこいで家に戻ったから、 家に帰るまでの間は覚えてない。 ちなみに俺は、あの後は特に何も痛い目には合ってない。 実際、本当にあの女の人が俺を指してたのか、今じゃあやふやだしね。
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