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「…やってる。たいがも…やる、なう」
「なうじゃねーよ、なうじゃ。
あと俺は、機械系はさっぱりなの。携帯だって、最近弥優に教えてもらって、ようやく弄れる様になって来たんだから」
どうやら彼女は、まだまだ現役らしい。というのも、最近弥優から来るメールの文末に、必ず"なう"という言葉が付いて来るためである。
弥優は、流行に敏感というか…流行に不必要なまでに乗りすぎる傾向にあるのだ。
最近は二人の時は、会話にまで"なう"が侵食してきているくらいだからな。
「たいが…強情、なう」
「だからなうじゃねーよ、なうじゃ」
そんなことを言いながら、互いに笑い合う俺と弥優。
時間も時間な為、弁当を片付け、教室に戻る為立ち上がる。
しかし、
「…あ」
「ん?どうした弥優?」
立ち上がると同時に、間の抜けた声を出す弥優。
気になって訊ねた俺に対して、弥優は、
「今日…デザート、忘れた…」
「あ、俺が頼んでおいたプリン!楽しみにしてたのに!」
衝撃の事実を告白する。
というのも俺、三度の飯よりプリンが好きという男。あ、勿論弥優のが好きだか(ry
そのプリンを忘れた弥優に向かって、だだっ子の様に叫ぶ俺だが、
「…しっぱいなう」
「…だからなうじゃねーよ、なうじゃ」
そう呟いた弥優が可愛すぎて、次の瞬間には全てを許していた。
我らがクーデレヒロイン様は、流行にとてつもなく敏感であり…そしてそれがとてつもなく可愛いのだった。
そこ、リア充爆発しろと(ry
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