プロローグ

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高校生になれば何かが変わるかもしれない…………そんな想いはすぐに打ち砕かれる事になる。 クラス内で新しい友達を作ろうと色んなやつらが動き回っているが、俺は動かない。 理由は簡単、誰も俺に近寄ろうとはしないからだ。 小学校の時も中学校の時もそうだった。 俺のこの金髪碧眼のお陰で、小学校ではこっぴどくいじめられた。 小学生の悪意は純粋であるゆえに恐ろしい。 平気で人を傷付けるのだから。 心の傷を抱えたまま俺は中学に上がり、またも友達を作ることもできずに三年間が終了。 俺はそのことについては慣れた、ホントは慣れちゃダメなんだろうけど。 「ふぅ…………。」 だけど、やっぱり寂しいもんは寂しい。 だって、誰も俺とは目を合わせないんだぜ? 小中学校から離れた場所なら新しい友達を作れる…………そう思ってこの開成高校に入学したのだが、今までと何一つ変わらないのであった。
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