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「よお......なんだ!まぁ向こうでも達者でやれや!!」
ぶっきらぼうに別れの挨拶をしてくるサタンにも笑みを返す。
「はい!じゃあ行ってきます!!!」
そういって扉を開いた拓也を見て、サタンが急に呼び止める。
「お、おい!!!......そのよ......わ、悪かったな、てめぇにやる気出させる為とはいえ、古傷をえぐる様な真似しちまった。」
拓也は、一瞬呆気にとられた顔をするも、すぐに笑顔を浮かべて返事を返した。
「気にしてませんよ、神様もサタン様も悪意があった訳じゃないのが分かりましたし。
それに......あなたの言葉があったからやり直す気力が生まれたって事は事実です。
それに素晴らしい餞別や人生やり直す機会まで頂いて、本当に感謝してるんです。
何回も言いますけど、本当にありがとうございました!!
じゃあ、今度こそ行ってきます!!!」
そう言い放つと拓也は扉の中に駆け込んで行った。
「サタンや、おぬしも中々粋な事するぞな」
「っ!!うるせぇ!!てめぇだって同じ事考えてただろうが......」
意味深な笑みを浮かべる神に対して、顔を赤らめたサタンが言い返す。
クロノスとベルゼもニヤニヤと笑みを浮かべながらサタンを見つめていた。
「っっ!!!てめぇらぁぁあああ!!!ぶっ殺す!!!!」
サタンが顔を真っ赤にして怒鳴り出すと、神、クロノス、ベルゼは身を翻して逃げ出した。
「待てやゴラアアアァァ!!!」
(サタン様は照れ屋ですねぇ......)
(素直じゃないなぁ、僕らの王様は!)
(サタンはからかうと面白すぎるぞい......拓也よ新たな人生に幸多からんことを......)
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