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「いいな!!それ!最近行ってなかったもんなぁ!」
「ゼロス君、それはナイスアイデアですね!!」
カイルもキースも喜んでいる。
そんな二人を見て、ゼロスはニヤニヤしながら、サクラとファナにも話しかけた。
「実はさ俺達だけの秘密基地があるんだけど、今日から仲間になったお前らにも教えてやるよ!!
そんかわり、絶対内緒に出来るって誓えるか?」
「面白そうですね!!絶対内緒にします!!」
「確かに面白そうね......いいわ!私も誓うわよ!」
二人とも目を輝かせながら答えた。
「よし!じゃー昼飯食い終わったら此処に集合でいいよな!!」
ゼロスの言葉を合図にそれぞれが家路に着いた。
のだが......
「んで、サクラはどこまで俺に着いて来るんだよ?」
「な!?誰もあんたなんかに着いて行かないわよ!!
あたしは......この先のパン屋に行くだけよ......」
「パン屋?ていうか、お前家にご飯が無いのか?」
思わぬサクラの言葉に驚くゼロス。
「私の家、お母さんいないの知ってるでしょ?
んで、お父さんはギルドで働いていて、今はクエストに行ってるの。
だからしばらく家に誰もいないのよ......」
(だからこいつ寂しそうにしてたのか......)
「ふーん、なら家来いよ!一緒に食おうぜ!」
「な!?なんで私があんたと一緒にご飯食べないといけないのよ!!」
「あー!めんどくさい!!いいから着いてこい!!」
ゼロスはサクラの手を握ると家に向かって駆け出した。
「......」
サクラは少し顔を赤くして俯きながらゼロスに着いて行った。
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