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「うんっ?……張遼達より、俺の方が人生キャリアが上って、どういう事だ?」
「だって呂布さんって、二十歳くらいでしょう?」
「あぁ~?……誰が二十歳だ!俺は、まだ十歳だ!」
「またまたぁ~♪……呂布さんったら僕とタメなんてぇ~……笑えない冗談ですねぇ~♪」
「ホントだ!……ホントに十歳なんだ!」
「信じられないけど……呂布さん…呂布君が仮に十歳だとしても全身から二十歳オーラがバリバリ溢れてるから問題ないですよ♪」
「仮じゃなく、ホントに十歳なんだけどなぁ~……で、陳宮……俺が張遼達に勝てると思う根拠でもあるのか?」
呂布が初めて私の名前を呼んでくれた♪……いや、ホントは名前も覚えられていないと思っていたのが、いきなり名前を呼んでもらえホント嬉しかった♪
「なにをニヤニヤしてる?……俺が張遼達に勝てる根拠なんて無いのか?」
「あっ、ゴメン……呂布君が僕の名前を呼んでくれたのが嬉しくて♪……呂布君が張遼さん達に勝てる根拠もあるよ♪」
「で、俺が張遼達に勝てる根拠は?」
呂布が真剣な表情で私の話に耳を傾ける……
「呂布君が勝てる根拠……それは僕の直感♪」
「あ?……そんなもんアテにならないだろうが!」
真剣だった呂布の表情が一転、諦めの表情になる……
「いや!僕の直感を信じて欲しい……僕は、ほんの数カ月前まで洛陽の都に住んでいた……父は皇帝陛下に直接仕える高級官僚で、その関係から僕は幼い頃から沢山の官僚や将軍を見てきて、人を見分ける眼力だけは大人にも負けない自信がある♪……それに、呂布君を初めて見た時、呂布君に憧れたんだ♪……普通、自分より少し優秀な人を見ると嫉妬したり羨ましがったりするけど、呂布君を見た時は(この人には勝てない……この人の下になら、喜んでつく♪)って、思ったんだよ♪」
「……陳宮……よしっ!負けて元々だ……このまま毎日恐喝され続けるよりマシだろ!」
「大丈夫♪……呂布君は自分でも驚くほど強いよ♪……っていうか、毎日恐喝され続けられて、お金はどう工面したの?」
「塾の月謝って偽って……爺さんから貰ってた……爺さん金持ちだから毎日黙って金出してくれたけど、ホントは薄々気付いてるんじゃないかな?」
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