呂布覚醒!

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李粛なるボンボンが早速出陣し、悔しい思いをしましたが、張遼の話では、李粛が黄巾賊を打ち破るのは難しいとのことでした…… 本来なら誰でも黄巾賊を打ち破るのは喜ばしい事ですが、我々も出陣を決めた以上、負けてられません! 翌朝、門下生達に武器、鎧兜を渡し、呂布と張遼が実戦を想定した訓練を開始してました…… 兵糧の手配も済ませ、いつでも出陣できるようにした時でした…… 「申し上げます!……諜報活動に向かった一人が戻って参り、報告したき事があるとのことです!」 「昨日出発したばかりなのに?……何事でしょうか?……すぐに通してください!」 「ご報告します……昨日、我々が諜報活動に出発し、すぐに義勇軍と遭遇しました!」 「そうですか!……(報告遅っ!……でも初めての仕事だし……彼は褒めれば伸びるタイプっぽいから……)……よく報告してくれました……今後もよろしくお願いしますね♪」 「はっ……それと最新情報で……」 「えっ♪最新情報があるんですか?……早く言ってくださいよ♪」 「最新情報は……およそ五千はいたと思われる義勇軍が、今朝方、黄巾賊の急襲を受けて潰滅状態です……」 「マジっすか?……それはビックニュースですね♪……詳しい状況をご覧になっていましたか?」 「はい!……今朝方、まだ夜も空けぬうちに黄巾賊が、出陣初日で疲れたと思われる義勇軍に奇襲をかけたのです……すると義勇軍は抵抗もせずに、算を乱して逃げ出し、半数は逃げ切れたようですが数百名は殺され、残り二千名程は捕虜になった模様です!」 「なんと!黄巾賊二千で、五千の兵を敗走させたと?……しかも半数が捕虜ってことは、現在の黄巾賊は四千になってしまったのですね?」 「いえ……義勇軍挙兵の報は、すでに黄巾賊に伝わっていて近くの黄巾賊アジトから二千の増援が送られ今日、明日にでも合流する模様です……しかも、涼州内十万の黄巾賊が戦況次第で派遣される見込みです……」 「そうなると厄介ですね……敵が強大な軍隊に成長する前に、なんとしても潰さねば……これは、のんびり訓練なんてしてる場合じゃないですね……報告ありがとうございました……後は呂布…様達と相談し、早ければ今夜中に出陣したいと他の方達にも伝えてください……」
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